HALa9000s CINEcolumn

一番面白かった映画、死ぬまでに見たい映画など、名作からB級まで感想レビュー。
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デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズおすすめSF映画

デヴィッド・ボウイが亡くなった。実のところ、彼の音楽はあんまり聞いたことがなく、詳細をよく知らない。かろうじて、ラビリンスや戦場のメリークリスマスで役者やってたなとか、のんきな老夫婦が放射能に蝕まれていく衝撃のアニメーション映画、風が吹くとき(レイモンド・ブリッグズ原作)の音楽をやってたな、と映画での印象が少しある程度。でも、なんといってもデヴィッド・ボウイの映画界における、もっとも重要な功績は、息子ダンカン・ジョーンズという才能を残してくれたことではなかろうか。

ということで、ダンカン・ジョーンズが監督した2作をご紹介。どちらも、予想外すぎるラストとSF好きにはたまらない世界観。世にも奇妙な物語とか藤子F不二雄のSF短編などが好きな人にオススメです。マジで大好き、この監督!

---------
 

月に囚われた男 / MOON (2009・英)




★★★★★
97分/カラー
監督:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ネイサン・パーカー
出演:サム・ロックウェル
 

月でエネルギー資源の発掘業務に携わる1人の男サム・ベル。孤独の中、毎日単調な作業をこなしているが、そろそろ任務期間が終了するので、地球で待ってる家族の元へ帰るのを楽しみにしている。そんなある日、作業中事故にあい、倒れてしまう。気づくと、基地へ戻っていたのだが何かがおかしい……という、SFサスペンス。

とにかくラスト。なんかもうラストが素晴らしい。なので、ストーリー的に何にも話せない。珍しいのは、普通だったら、これを衝撃のラストに持ってくるだろうという謎が、あっさり途中で明かされること。だから、初めて見た時と、2回目、謎を知ってる状態で見たときでは、印象がだいぶ違うんだよね。初回は、一体これからどうなるんだ?というハラハラドキドキ感が面白い。で、2回目は切ない人間ドラマの印象が強い。とにかく、ストーリーに関しては見てください。それしか言えない。

それから、全体的に2001年宇宙の旅を思わせる60年代風なのが良い。完全に自分好みのテイスト。暇つぶしに見てるビデオが奥様は魔女ってあたりとか。

そして、キャラクターもそれぞれいい感じ。主人公が優秀な宇宙飛行士というより、普通の雇われ作業員な感じが、裏2001年宇宙の旅とも称されるジョン・カーペンターのデビュー作、ダーク・スターに出てくるタルビーみたいだったり。ちなみに、かつてauから発売されてたデザイン携帯にタルビーってのがあったけど、その名前はデザイナーがダーク・スターのファンだったかららしい。個人的に、ケータイ史上、一番好きな携帯でした。話は戻って、ほとんど、そんな主人公しか出てこないわけだけど、もう1人?重要なキャラが人工知能。2001年のHALもコンピュータのくせに人間らしくて泣けるけど、あれとはまた違った人間らしさを発揮してて、なんかすごく好き。

ただ、残念なのは、全体的にちょっとテンポが悪いのよね。1時間半という短さなのにもかかわらず、途中で少し飽きちゃう。でも、やっぱ大好きだなこの映画。

---------

 

ミッション:8ミニッツ / SOURCE CODE (2011・米)




★★★★★
93分/カラー
監督:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ベン・リプリー
出演:ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト
 

列車の中で目覚めると、知らない人物の名前で呼ばれている主人公。鏡を見ると自分ではない顔が写っている。訳も分からないまま、乗ってる列車が爆発して死亡。目覚めると、暗いカプセルの中だった。実は、主人公は、過去に起こった爆弾テロの事故現場を再現した8分間のプログラムの中に入って犯人を捜す任務を任されていた。プログラム内で何度も同じ8分間を繰り返し、失敗しながらも徐々に事故の真相がわかっていく……というSFアクション。

これまたラストがすごい!誰が犯人かっていう推理モノかと思いきや、それだけじゃなかった〜!むしろ、そのあと!SF魂が炸裂。SF好きは、ラストの余韻に2、3日浸っちゃうこと間違いなし。そして、粋な人間ドラマも、たまりません。やっぱりストーリーはこれ以上は、何も言えません。実際に見て確認してください。

映像と音楽は、昔のスパイものっぽい雰囲気があって良い感じ。そして、話のテンポも良く、飽きずに最後まで見れる。ただ、テンポよすぎて、あっさりしてる感じもするけども。とはいえ、そこがむしろ、なんとなく軽いアクションが見たいな〜って気分の時に暇つぶし娯楽作として消費するのにもちょうど良さげなので、がっつりSFファン以外でも楽しめそう。間口が広いというか。


---------


以上、デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズの映画、見たくなったかな?どうかな?てか、この監督って、SFとか禅とか好きだよね。で、どちらも根底に「権力者たちに抑圧され知らぬ間に自由を奪われている人々の反逆」みたいな、ある意味ロック的な思想を感じる。その辺、お父さんの影響があったりするのかしらね。

ともかく、新作が楽しみだ!
 

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裏切りのサーカス / TINKER TAILOR SOLDIER SPY (2011・英・仏・独)

年老いたスパイたちによる胸キュン青春物語!ラストの爽快感!


★★★★★
128分/カラー
監督:トーマス・アルフレッドソン
原作:ジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』
出演:ゲイリー・オールドマン、 コリン・ファース、トム・ハーディ、トビー・ジョーンズ、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ、キアラン・ハインズ、キャシー・バーク


冷戦下の英国諜報部。
その幹部5人の中にソ連の二重スパイがいるという。
その調査のため、すでに解雇されている
年老いたスパイが呼び戻される…

センスの良さがビシバシ伝わってくる圧倒的な映像美。
イギリス俳優たちのすばらしい演技。
雰囲気、満点!!絶対、面白そう!!
と思いきや…

登場人物が多く、しかも、おっさんばかりで誰が誰だかわからない。
冷戦時代の英国スパイ事情も詳しくないのでわけがわからない。
にも関わらず、その辺の詳しい説明がなんもないまま
話がどんどん進む「超・不親切設計」にパニック!

よって、見始めてからしばらくは、
全く内容が頭にはいってこず、
めっちゃ退屈!!!な状態に陥る。
もう、1時間くらい、
なんだよ、この薄暗くって地味なスパイ映画はよーー!
ボンドだせよ、ボンドーーー。
お目当てのゲイリーもなんか老けちゃってるし〜〜〜。
なんて思って、途中見るのやめようかと本気で思った。

しかし!
これが、後半、徐々に状況が飲み込めてくると
急に面白くなっちゃうんである。
もしかすると、最近見た中でNo.1かもしんない。

説明があんまりないことで、むしろ、
どっぷりその世界観に浸れるつーか。
それぞれのキャラがたってて、みんな愛おしいというか。
仲間とか友情とかの青くさい雰囲気もあるし、
ラストなんか、ユージュアルサスペクツを
見終わったあとみたいな爽快感!
ゲイリーはやっぱり最高にカッコよかったです!
老けたとか言ってごめんなさい。

そんで、この物語を締めくくる曲、
ラ・メールが流れてきたら、もう。
胸がキューーーっと締め付けられて泣けてくる。
なんだろう、この胸がいっぱいになる感じは!!

いやもう、みんな絶対見て!
前半は苦行と思って乗り越えて!!
もしかすると、原作の小説で予習してから見るとよいのかも?

つか、後で知ったけど、
ぼくのエリ 200歳の少女の監督だったのか。
この人、天才だな… 

---

ラストにかかるフリオ・イグレシアスのラ・メールが収録されてるCDをやっとみつけた。
En El Olympia/フリオ・イグレシアス
DISC2の7曲目、EL MARというのがそれです。

Julio Iglesias - La Mer

 

 

CD:En El Olympia※ラストにかかるラメール収録
CD:Tinker Tailor Soldier Spy [CD, Soundtrack, Import, From US]
BOOK:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV) [ペーパーバック]


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少年は残酷な弓を射る / WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN (2011・英)

子育てに喜びを感じられない母、朗らかだけど無責任な父、そんな家の子はストレスフルに育つ


★★★★☆
112分/カラー
監督:リン・ラムジー
原作:ライオネル・シュライバー
出演:ティルダ・スウィントン、ジョン・C・ライリー、エズラ・ミラー

女性旅行ライターとして成功していた矢先に息子が生まれた主人公。
嬉しい反面、突然自分の人生に介入してきた息子のせいで
それまでの自由を失ったことに対する恐怖や怒りの感情も合わせ持っている。
自分なりに母親業を頑張ってるつもりだが、泣きまくる赤ちゃんにうんざりし
その後もずっと問題行動を起こす息子に翻弄され憔悴していく…

まず、「少年は残酷な弓を射る」という邦題はダメダメね。
原題は「WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN」であり、
家族の問題を無視し続けることに対する問題提起
をはっきりと示唆しているのに、
邦題では、不気味な少年ホラーのような印象。

どうしてこんな邦題にしたんだろ?
機能不全家族ドラマよりも猟奇殺人ホラーで宣伝した方が
売れるって判断か?

とはいえ、内容的にはなかなかの良作。
エンターテイメントとしての面白さはあんまりないけど
崩壊していく家族の様子を淡々と描いていて
見終わった後、いろいろと考えて長く楽しめる。
いろんな人の意見が聞きたくなる。

このように客観的に考えさせるために
あまり感情をあおらない
あっさりした演出なのかもしれない。
なんか道徳の授業的な感じ?

結局のところ、この家の何がいけなかったかというと
みんなしてコミュニケーション能力が低いこと
じゃなかろうか。

母親は息子に対して不安定な感情をもっている上に
それがわかりやす〜く表に出ちゃってるし、
一方、父親はというと、表面的には朗らかで優しそうだけど
いい夫でいいパパやってます、と自己満足してるだけで
母子の心を全くサポートできてない。
どっちかてーと無責任で思いやりにかけるタイプ。

もし、子供に接することがあまりなかった若い頃にこれを見たら
ケヴィンが生まれて動揺しているエヴァ同様、
少年が悪魔のように見えて、母親はかわいそうな被害者だと
感じたかもわからない。

でも、子供を観察する機会が増えた今では
幼少期のケヴィンは悪魔的な子供だとは特に感じなかった。
泣き続ける赤ちゃんはたくさんいるし、
賢いのに日常生活の行動はうまくできない子や
反抗的な態度ばかりの子もたくさんいる。

そもそも、子供に対して、
親の機嫌を損ねないように気を使え!と
大人な振る舞いを要求しても
それは無理な話ですよと。
だって相手は子供なのだから。

ただ、毎日毎日子供の世話で
心身ともに疲れきってたら
その辺の冷静な判断ができなくなるのも
無理はないのかなとも思う。

なにせ、お母さんって仕事に就くと
年中無休の24時間営業で、
まともに寝れないって話だもんね。
十分な睡眠がとれないってのは
肉体的にも精神的にも一番きつい。

だからこそ、父親のサポートが必要なのだが
これがこの家の父親は全くその辺に無関心で
妻の話も子供の話もちゃんと聞こうとしてないんだよね〜。
でも、こんな家族ごまんといるよね〜。
こういう家だと、程度の差こそあれ、
あーいう感じに子供が育ってもおかしくはないよね〜。

でもさ、誰も悪気があるわけじゃないつーか
最終的に憎しみの感情は誰からもあんまり感じないつーか。
親も子供もみんなコミュニケーションの取り方が下手で
泥沼になってるけど、憎みあってるわけではなさそうなのが
リアルというか、興味深い。
ラストなんかは、親子ともども精神的に成長して
状況は最悪だけど、幸せかも?的な雰囲気まで醸し出している。

ただ、家族のいざこざに関係ない人を巻き込んじゃうのはよくないね。
親子の成長のための犠牲が大きすぎる。
つーか、一番かわいそうなのは、
自分の味方を増やしたいお母さんの都合で生まれて
お兄ちゃんのストレスを一身に受け、
お父さんはその状況を放置し続ける
という、とばっちりばかりを引き受けるはめになった妹。

結論、こうなる前に、
ちゃんと家族の問題に向き合って、ちゃんと話し合いましょう!
やっぱり道徳の授業的。


BOOK:少年は残酷な弓を射る 上 [ペーパーバック]
BOOK:少年は残酷な弓を射る 下 [ペーパーバック]

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2001年宇宙の旅 / 2001: A SPACE ODYSSEY (1968・米・英)

今まで見た映画の中で1番好きだ〜〜〜っ!レッツ右脳で鑑賞!


★★★★★
139分/カラー
監督・脚本:スタンリー・キューブリック
原作:アーサー・C・クラーク
出演:ケア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルヴェスター、 ダグラス・レイン(HAL9000の声)

今まで見た映画の中で一番好きな映画。
好きすぎて、とくに感想がない。
くらいの勢いだったけど、
少しだけ思ったことをしたためてみる。

最近読んだ、社会心理学者のエッセイでこんな話が紹介されていた。
右脳と左脳を結んでいる脳梁が切断された人に
右脳だけに笑ってくださいという指示をだし、
笑ってもらったところで、
何故笑っているかと尋ねる。
すると、「あなたが面白い人だから」と答えた。

本当は、右脳が見た指示によって、その人は笑ったのだが
左脳にその情報が伝わっていないため、
勝手に左脳がもっともらしい理由をでっちあげたわけだ。

そして、今日、2001年宇宙の旅を映画館で見てきた。
僕はこの映画を見ると、毎回同じ場所で泣いたり寝たり
怖がったり気持ちよくなったりする。

ちなみに、その場所をいくつかざっと紹介すると
【1】オープニングタイトル、2001: A Space Odysseyという文字が
出た瞬間に自然と涙が出る。
【2】骨が道具になると気づいて、はじめて振りおろしたときに
みごとな角度で砕かれた骨がこちらに飛んでくると力がみなぎる。
【3】月に現れたモノリスを調査しにいって
記念撮影するあたりがものすごく怖い。
【4】HALが72時間後に故障するというパーツを交換する船外活動で
強烈な眠気を感じ、数分寝てしまう。
【5】自分が間違ってることを認め、情けないまでに命を懇願する
HALのスイッチを切っていくところで号泣。
【6】真っ白い部屋に通されるまでのサイケな映像場面で笑顔になる。
【7】年老いたボーマン博士を見るとものすごく怖い。
【8】地球とスターチャイルドがうつり、エンドクレジットに
切り替わる瞬間に号泣。
というような感じ。

これらは、説明が簡単そうなものもあるけど、
そうでもないものもあって、
結局はよくわからないけど、すげーーもんを見た!
という満足感だけいっぱい。
これってなんだろな〜とず〜っと疑問に思ってるけど、
右脳だけはその本当の理由を知ってるのかな?
それを表す言語を左脳がしらないので
意識としては、はっきりした理由がわからないけど、
それをなんとか説明したいのにできなくてもどかしいけど、
それはそれで、いいのかな?

ようは、ブルースリーの言う
Don't think, Feeeel!ということか。


CD:2001年宇宙の旅 [Soundtrack]
BOOK:決定版 2001年宇宙の旅
BOOK:未来映画術「2001年宇宙の旅」

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時計じかけのオレンジ / A CLOCKWORK ORANGE (1971・英)

キューブリックの人類に対する無条件の愛を見た?


★★★★★
137分/カラー
監督・脚本:スタンリー・キューブリック
出演:マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、エイドリアン・コリ、オーブリー・スミス、マイケル・ベイツ、スティーヴン・バーコフ
音楽:ウォルター・カーロス

オープニング。
赤と青の背景にシンプルな白い文字が出てるだけなのに
どうしてこんなにもインパクトがあって美しいのか…
その後も全編この調子でカッコイイんだから、たまったもんじゃない。
何度見てもキューブリックのセンスの良さにためいき。
映像や音楽のカッコよさは他でいくらでも
語られているので、ここでは内容にフォーカスしてみる。

実は原作の小説と映画ではラストが全然違う。
原作では、悪行三昧なアレックスくんの話は
すべて過去のもので、結局は体よく生きるために
まともな大人になってしまったアレックスくんが
昔は俺もとんがってたんだぜ〜
なんて、青春時代を回想してることになっている。

それに対し、
アレックスくんを生まれながらの悪として
最後まで描ききった
キューブリックはすばらしい。
暴力大好きな本性を無理矢理強制されて
生きた屍のようにされてしまったアレックスくんが
本来の自分に目覚め帰還する瞬間の爽快感。

この気持ちの良さは、
キューブリックに全部受け入れてもらった
という感じがするからなのかもしれない。
世間的に善いとされる行いをしなければ
決して愛されない世の中で

自分が自分であるのなら、
どんなに反社会的な人格であろうとも
その存在を認めます。
どんなに世の中の役に立たなくとも
この上なくクールです。
(ま、アレックスくんは悪い政治家の
イメージアッププロモーションの役に立ってるけどね〜)

と、言われているような気がするのだ。
いってみれば、無条件な愛情に満ちている?

たしか、谷川俊太郎もこんなことを言っていたはず。

「理性は誤るとしても感情はどうか
泉のように吹き出て尽きることのない感情は
たとえそれが人を破滅に導こうとも
正しい」



CD:時計じかけのオレンジ [Soundtrack]
BOOK:時計じかけのオレンジ 完全版
DVD:MEDICOM TOY LIFE ENTERTAINMENT The Rocking Machine※じいさんちにあったアレ

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Dr.パルナサスの鏡 / THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS (2009・英・カナダ)

 未来世紀ブラジル的怒りをモンティパイソン風に笑い飛ばす


★★★★☆
124分/カラー
監督・脚本:テリー・ギリアム
出演:ヒース・レジャー、クリストファー・プラマー、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル、リリー・コール、アンドリュー・ガーフィールド、ヴァーン・トロイヤー     パーシー、トム・ウェイツ


男前4人が1人を演じるつーとこばっかり
宣伝されちゃってる「Dr.パルナサスの鏡」。
最近はテリーギリアムもパッとしないし、
どうなんかな〜と思ってたけども、久々きた〜〜〜!

未来世紀ブラジル的な社会への怒りを
モンティパイソンのシュールお笑いテイストで描いてる。

信心深く真面目なわりに煩悩全開な永遠の命を持つ僧侶、Drパルナサスに
遊んだっていいんだぜと自由を満喫してる悪魔、Mr.ニックが
賭け事に誘って、大騒動。
その後もなんだかんだで世界を巻き込んで
ギャンブルに興じる2人だったが
賭けの対象が自分の娘となったら、
シリアスすぎて楽しめなくなってきた僧侶。
もう生きるのにも飽きてきたけど死ねないし…
と、絶望していたら、
宣伝でおなじみ男前4人(ヒース・レジャー、ジョニー・デップ、
ジュード・ロウ、コリン・ファレル)が扮する
謎の男トニーが現れ、また楽しくなってきた!
つー風刺ファンタジー。
不思議の国のアリスにも似たファンタジックな映像とカオス感。
悪い人もいないけど、いい人もいない素敵な感じ。

例えば、
謎の男トニーを追いかけてくるロシアのマフィアは
警官になれば合法的に暴力をふるい放題だぞ!と諭す僧侶と
ファミリーが大切よ!というマフィアのおかんに扮する悪魔
どちらを選択するか迫られる。
どっちもどっちじゃね〜かw。

大した差もないのに、
どっちが正しいとか悪いとか
選択するのは、もうウンザリだ!
くだらない他人の勝負につきあって
不自由に生きるのなんかまっぴらだ!

自分がこの世に存在してようとしてなかろうと、
世界は終わらない、誰も困らない
だから、大丈夫!!
思う存分自分の人生を楽しんでいい!

という社会に対する怒りが爆発している。

アバターの一神教的な
押し付けがましい正義を見たあとだったので、
非常にすがすがしい気分になれました。

そういえば、DrパルナサスとMr.ニックの戦いは、
石油業で大成功している金の亡者と
カルト宗教の布教につとめる若神父の
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を思い起こさせるが

「Drパルナサスの鏡」では、
それまでの流れを破壊するトリックスター、謎の男トニー
が出現したために
DrパルナサスとMr.ニックは対立してる敵同士であるように見えて
実は似た者同士の遊び仲間であること、
でもって、戦ってる本人たちは
自分の意思で戦い、楽しんでいるからいいけれど、
関係ない人々にとっては迷惑きわまりないので巻き込んじゃいけないこと
に気づいてそれぞれが次のステージへ進めたあたりがハッピーね。

それから、ロンドンで撮影されてることもあり、
映画全体がいかにもロンドンつー感じで
薄汚い雰囲気なのも個人的には懐かしく、
ポイント高い。たまには遊び行きたい。

CD:オリジナル・サウンドトラック『Dr.パルナサスの鏡』
BOOK:ヒース・レジャー追悼写真集 【3000部限定生産】

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ザ・ムーン / IN THE SHADOW OF THE MOON (2007・英)

宇宙の映像に涙。死ぬ前に、そこ行きてぇ〜〜!
IN THE SHADOW OF THE MOON
★★★☆☆
100分/カラー
監督:デヴィッド・シントン
出演:バズ・オルドリン、アラン・ビーン、ジーン・サーナン、マイク・コリンズ、チャーリー・デューク、ジム・ラヴェル、エドガー・ミッチェル、ハリソン・シュミット、デイヴ・スコット、ジョン・ヤング

月面着陸のドキュメント映画。
ホントに人類は月面着陸したんですよ〜!と
念押ししてるだけの内容で映画としては
全然面白くない。

が、宇宙の映像に涙。
僕もそこ行きたいよ〜〜〜〜〜〜!!
ヴァージンギャラクティック頑張って!
どうか、死ぬ前に、一般人でもいける激安ツアーをよろしく!
体鍛えて待ってっから!WiiFitやって備えるから!

ところで、本当に人類は月に行ったかどうかに関して、
これを見て思ったのは、
たぶん人類は月には行ったんじゃないかな。
ガッツリ降り立ったかどうかはわかんないけど、
かなり近くまでは行ったはず。
でも、あの月到着後の映像は嘘なんじゃないかな。
よくわかんないけど、月に行くまでの映像は
どれもこれも見てるだけで感極まってくるのに
月に着いた途端、な〜〜んか急に冷める。
なぜだろう?

そういえば、先日ディズニーシーで
タワーオブテラーという、すごく高いところから落っことされる
アトラクションに乗ったのですが、
想像していたより、ものすごく怖かったです。
内臓が大変なことになっている感じがしました。
無重力ってあんななんでしょうか…
僕は無事に宇宙へ行けるのでしょうか…
WiiFitじゃやっぱりダメでしょうか…

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スラムドッグ$ミリオネア / SLUMDOG MILLIONAIRE (2009・米・英)

ダンスビートにのせた爽やか青春活劇!
SLUMDOG MILLIONAIRE
★★★★☆
163分/カラー
監督:ダニー・ボイル
脚本:サイモン・ボーフォイ
出演:デヴ・パテル、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピント、アニル・カプール

シリアス社会派ドラマかと思いきや、実は爽やかな青春モノ。
出されるクイズを通して、自分をいつもおとしめる兄や
思いを寄せる女の子など主人公を取り巻く人々を絡めて
主人公の生い立ちを物語っていく。
クイズの問題が物語を先導するというアイデアや
クラブ系音楽の使い方や手際のよい演出など、全てがスタイリッシュ。
トレインスポッティングの監督が作ってるだけあるなという感じ。
エンディングのインド映画でおなじみ
集団ダンスはテンションあがります。

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CD:スラムドッグ$ミリオネア [Soundtrack]
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HOT FUZZホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン! (2007・英)

大爆笑!でも、真面目な映画顔負けなクオリティ!

★★★★★
120分/カラー
監督:エドガー・ライト
脚本:エドガー・ライト、サイモン・ペッグ
出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト 、ジム・ブロードベント 、テイモシー・ダルトン 、パディ・コンシダイン

ロンドンの敏腕警察官が
田舎の警察署にとばされるが、
そこの怠惰な人々に翻弄され、イライラ。
そうこうしてるうち、連続殺人事件が巻き起こり
ポリス映画オタクゆえに敏腕な主人公を慕う、
お菓子ば〜っか食ってるデブ警官
と共に捜査にのりだすという
イギリス産ポリスアクションコメディ。

正直、映画オタクで、
この映画をつまらないっていう人は
いないんじゃないかと思う。

「2丁拳銃横っ飛び」を筆頭に
刑事映画のあるあるネタオンパレード。
ここで、普通だったら、安いパロディになりそうなところだが、
映像の作り込みがかなり本気で
お笑いの癖に、本気映画顔負けなカッコよさ。
そして、アクションシーンのみならず
殺人現場もコメディにはあるまじきホラーっぷりw。
この真剣にブラックユーモアしてる感じが
イギリスっぽくてたまらない。

ギャグ、惨殺、銃撃そして友情。
残念ながら、エロは入ってないが
これに関しては、入れなくて正解。

なんつーか、
ホラー映画の面白いところをつめこみました〜
みたいなノリだったスクリームにも似た楽しさ?
パロディ作品っていろいろあるけど、
これとかスクリームは、
映画オタクがどこを見たいのか
どこで興奮するのかってあたりを
すごくわかってる気がする。

特にHot Fuzzは
表面的なパロディだけでなく、
魂みたいな部分もうまく込められてる気がする。
笑いのセンスも抜群だし。

ともかく、全編面白いんだけど、
犯人がわかってからの真面目警官ニコラスくんの
開き直りっぷりがあまりにクールで
ヒャッホーーーーって叫びたくなります。
つーか、叫ぶ。

とにかく、近年まれにみる
熱い思いがみなぎる大傑作です。
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ローズ・イン・タイドランド / TIDELAND (2005・英・カナダ)

ギリアム版「不思議の国のアリス」は、憂鬱なロリコン映画

★★★☆☆
117分/カラー
監督:テリー・ギリアム
脚本:テリー・ギリアム、トニー・グリゾーニ
出演:ジョデル・フェルランド、ジェフ・ブリッジス、ジェニファー・ティリー、ジャネット・マクティア、ブレンダン・フレッチャー

ギリアム版「不思議の国のアリス」とかいう
ふれこみだったのに全然違ってがっくりな1本。

お母さんがオーバードーズで死んじゃったので、
ヤク中ロッカー父さんと娘が
ばあさんが昔住んでた廃屋に逃亡。
着いた途端に父さんもヤクやって死亡。
そこで怪しキモいおばちゃんと
ロボトミーな男の子と出会って…
というストーリー。

友達は首ちょんぱな人形、父さんの死体を剥製
などなど、変態ゴステイスト満載ですが、
悪趣味への愛があまり感じられないので、気分が悪いだけ。
主役の女の子がやけに色っぽくてちょっとゾクゾクしますが
逆にロリコンがこの子を見て喜ぶんだろうなぁと思うと、どんより憂鬱。

つか、ギリアムって未来世紀ブラジルしか実は面白くないよね。
いや、正直あれだってラストしか実は面白くない。
が、ラストシーンと曲がすばらしすぎるのであれは名作。

<関連商品>
DVD:ローズ・イン・タイドランド
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ティム・バートンの コープスブライド / Corpse Bride (2005・英)

まぁ、やっつけ。だったらチョコ工場だけ作ってりゃいいじゃん。

★★☆☆☆
77分/カラー
監督:ティム・バートン/マイク・ジョンソン
脚本:ジョン オーガスト/キャロライン・トンプソン/パメラ・ペトラー
音楽:ダニー エルフマン
声の出演:ジョニー・デップ/ヘレナ・ボナム・カーター/エミリー・ワトソン/トレイシー・ウルマン/ポール・ホワイトハウス/ダニー・エルフマン

キャラはかわいいんだけど、内容がごくごく普通。ナイトメアを期待してみるとがっくりなこと受け合い。とにかくティム・バートンもダニー・エルフマンもチョコレート工場に力注ぎきってて、こっちは片手間って感じだね。ま、両方バランスよく力入れてどっちも中途半端なんてことにならなくてむしろよかったのかも。こども向け映画とすると王道っちゃ王道な作りだし、こんなもんで十分か。唯一、おばけの世界はカラフルで華やかで楽しそうなのに、現実世界は色がなくて薄暗くてどんよりしてるってところは、ティム・バートンぽくてよいかな。

<関連商品>
CD:Tim Burton's Corpse Bride [Original Motion Picture Soundtrack]
BOOK:ティム・バートンのコープスブライド ポストカードブック
DVD:ティム・バートンのコープスブライド 特別版
TOY:Corpse Bride - Trading Figures : Bust-Ups Series 1 ( 1BOX/16個 )
TOY:Corpse Bride - Trading Figures : Bust-Ups Series 2 (1BOX=16個)
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銀河ヒッチハイク・ガイド / THE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY (2005・英)


★★★★★
109分/カラー
監督:ガース・ジェニングス
脚本:ダグラス・アダムス/カレイ・カークパトリック
音楽:ジョビィ・タルボット
原作:ダグラス・アダムス
出演:マーティン・フリーマン/サム・ロックウェル/モス・デフ/ジョン・マルコヴィッチ/ワーウィック・デイヴィス/アラン・リックマン

すんげーーーー面白いけど面白すぎてコラム書いてなかった!DVDでもっかい見たら書こうと思ったけど、なかなか出ないからもう書く!まず、しょっぱなの人間のみなさんバカだったけど、お魚をありがとうとイルカが歌う歌。めちゃくちゃいい曲です。で、そんないい音楽でちょっと感動してると怒濤の勢いでシュールで哲学的なギャグが繰り広げられます。なにせバイパス通るんで地球ぶっ壊すよ〜っつースタート。で、あっさりホントに木っ端みじん。たまたま友達が宇宙人だった主人公はわけわかんないうちに助かっちゃう。で、宇宙で生き残るために重要なのはタオルだ!つってタオルだけ持たされて、宇宙に放り出されて、躁でゴキゲンな宇宙船に拾われて、スーパーコンピューター搭載してるのに地味な仕事をさせられ鬱全開なロボットと自分で自分を誘拐したパッパラパーな宇宙大統領などと宇宙一センスのないポエムを延々聞かされる拷問されたり、考え事するとペシ!ってひっぱたかれる星に不時着したり、主人公たちを追いかけてきたミサイルはクジラになってワーイなんつってるうちに落下し死亡・・・などなどどうしょもない大冒険。本当にイギリスってこういうの得意だねぇ。ちなみにこれを見たあと“answer to life, the universe and everything”とgoogleで検索してみよう!ちょっと楽しいです。粋なことするねgoogle。関係ないけど、スパムメールのスパムってモンティパイソンのスパムコントが語源らしいです。これまた粋だね。

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CD:The Hitchhiker's Guide to the Galaxy
BOOK:銀河ヒッチハイク・ガイド河出文庫
BOOK:宇宙の果てのレストラン河出文庫
DVD:銀河ヒッチハイク・ガイド(TVドラマ版)
DVD:銀河ヒッチハイク・ガイド(映画版)
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ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! / WALLACE & GROMIT: THE CURSE OF THE WERE-RABBIT (2005・英・米)

迫力のクレイアクションよりなにより、ウサギがかわいいったらない!

★★★★☆
85分/カラー
監督:ニック・パーク
脚本:ニック・パーク/スティーヴ・ボックス/ボブ・ベイカー/マーク・バートン
音楽:ジュリアン・ノット
出演:ピーター・サリス/レイフ・ファインズ/ヘレナ・ボナム=カーター

日本公開を待てずSFOに行ったついでにDVDゲット。お待たせ、ウォレスとグルミットの最新作!初の長編!ハリウッドで作られているだけに狼男やキングコングなどをごちゃまぜにしたホラー、アクション、サスペンステイスト満載の娯楽作。でもやっぱり魅力はクレイアニメの絶妙な間や動き。この感覚はニックパークに勝る人はいないと思う。さすがのティムバートンや数々の巨匠も到底かなわないね。とにかく今回はウサギがかわいいったらない。街の人々が大切に育ててるでっかい野菜を悪気もなく持ってこうとしてウォレスとグルミットにとっつかまったり、野原にいっぱい生息してるところをやっぱりウォレスとグルミットに一気にとっつかまったり、で捕まったウサギはウォレスとグルミットの家で冷蔵庫荒らしたり。バイバイってみんなで手を振る仕草なんかもうたまらん。最終的に本筋よりももっともっとこのウサギたちが見たかったなぁと思ってしまったので星は4つ。あと、ライバルの飼ってる犬も人相(犬相?)悪いくせに手足は短くチョロっとしててたまらなくカワイイ。

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CD:オリジナル・サウンドトラック「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」
BOOK:ウォレスとグルミット野菜畑で大ピンチ!完全ガイド
GAME:ウォレスとグルミット野菜畑で大ピンチ!(PS2)
DVD:ウォレスとグルミット野菜畑で大ピンチ!
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アインシュタインの脳 / EINSTEIN'S BRAIN (1994・英)

アインシュタインブレインを連発するオタク博士が強烈
タイトル
★★☆☆☆
65分/カラー
監督:ケビン・ハル
出演:杉元賢治

ただただ、アインシュタインの脳をオタクな博士が探すだけ。これが、思ったよりなかなかみつからないような案外あっさりみつかちゃったような、かなり地味な旅。最終的にホルマリンにつかってる脳みたいなもんをその辺のナイフでちょろっと切って、その辺の適当なケースに入れてどうぞなんつってくれるんだから。ありがたみがないったらない。そんで、脳を手に♪あなたに逢えて凍てつく心に灯りがともるこれからは二人だよ♪(by北空港)なんて嬉しそうに熱唱。ホントにアインシュタインが大好きなのね。脳もらえてよかったね。

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BOOK:大追跡!!アインシュタインの天才脳
※本まで出てたとは!恐るべしオタク博士。つか、Amazonのカスタマーレビューがオモロ!
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アドルフの画集 / MAX (2002・ハンガリー・カナダ・英)

アドルフの画集
★★★★☆
108分/カラー
監督・脚本:メノ・メイエス
出演:ジョン・キューザック/ノア・テイラー/リーリー・ソビエスキー/モリー・パーカー/ウルリク・トムセン

号泣。ヒトラーの若い頃の話ってんで軽く興味本位で見てみたんだが、まさかこんなに泣けるとは。裕福で遊び上手なユダヤ人画商ロスマンが、酒もタバコも女もやらないストイックで気味が悪い貧乏ヒトラーのアートの才能を見抜いてなんとか儲かる絵をかかせようと世話するけど、すれ違う。何事もスマートで大人なロスマンと自意識過剰で卑屈なガキヒトラーのキャラは全く正反対なのに不思議とどちらにも強く共感でき、淡々とあっさりした友情(?)が好感もてる。ナチス構想の絵を見て、素晴らしいとはしゃぐロスマン、画家としての希望が見えてちょっと素直になれそうだったヒトラー、今後の歴史的展開を思うと切ない。でも、画家で成功するのと、独裁者で名を残すのとどっちがアーティストとして刺激的な人生なのか...。
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ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー / WALLACE & GROMIT: A GRAND DAY OUT (1989・英)

チーズホリデー
★★★★★
42分/カラー
監督・脚本・撮影:ニック・パーク
音楽:ジュリアン・ノット
声の出演:ピーター・サリス(萩本欽一)

映画館で見たのはもうどんくらい前かねぇ。今や大人気キャラになっちゃって。ビデオ買ってすりきれるくらい見た大好きなこのシリーズ、DVDでもついに鑑賞。特典映像ははキャラ解説とスチールと初期のサンプル映像とTVスポットという感じで大したことないけど、やっぱ本編は何度見ても、「大好きだーーーー!」と大声で叫びたくなるほど自分のツボをがっちりついてくる。とくにこの第一弾は人形の造形こそまだ洗練されてないが、とにかくクレイの動きや間が絶妙。素晴らしい。これって作ってる人間の勘やセンスが全てであって、天才的なオタクが黙々と1人で作ったからこそできた業というか。そしてウォレスとグルミットという主役キャラの魅力もさることながら、月の管理人の愛くるしさたるや、ホントたまらん!!あまりのかわいさに口をぽかーんと開けヘラヘラ笑いながら放心してしまうこと必至(この姿を他人に見られたらやばい)。無機物のくせに、地球でスキーをする夢が断たれてがっくりし、悔しさいっぱいに板を地面にたたきつけるとこなんざ、なんて切なさなんだ!あぁもう!見ろ!みんな見ろ!
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裸のランチ / NAKED LUNCH (1991・英・米)

裸のランチ
★★★★☆
115分/カラー
監督・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ
原作:ウィリアム・バロウズ
出演:ピーター・ウェラー/ジュディ・デイヴィス/イアン・ホルム/ジュリアン・サンズ? ロイ・シャイダー

数年前に一度見たときはすごく好きな雰囲気ながら何度も寝てしまい、全く意味がわからん!と思ってたんだけど、改めて全部しっかり見たらやっぱり全くわからん!が、寝てなくても結局悪夢を見てたような気分で気持ちよい。原作は麻薬中毒&ゲイのシュールな小説らしいけど、映画はどっちかつーと昆虫をはじめグロテスクな造形や悪夢への愛と創作する事の快楽や苦痛を描いてるので麻薬中毒でもゲイでもない自分には映画のが面白いんだろうなと思う。タイプライターが巨大なゴキブリになって指令を出したり、でっかいムカデの肉をさばいてミンチにしたり、ゲイが虫のように変形して若い男のエキスを吸ったり...みたいのにワクワクできる人におすすめ。ちなみにDVD特典のメイキングドキュメントもだいぶ面白い。劇中でウィリアムテルごっこと称し妻を射殺してしまうシーンは現実に原作者が起こした事件を元にしてるとかそういった背景を知るとより興味深い。

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BOOK:裸のランチ
BOOK:クローネンバーグとバロウズ 裸のランチ
CD:裸のランチサントラ
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LIVE FOREVER (2003・英)

LiveForever
★★★★★
82分/カラー
監督:ジョン・ダウアー
出演:ノエル・ギャラガー/リアム・ギャラガー/デイモン・アルバーン?/ジャーヴィス・コッカー/ケヴィン・カミングズ

90年代絶大な人気を誇ったオアシスとブラーを軸に、当時の熱気あふるるイギリスを映し出すドキュメント。ちょうどこの頃、日本は渋谷系全盛期で、洋楽も邦楽もごちゃまぜになって、もちろんブリットポップも大人気で、皆聞いてた。ビートUKとかも毎週見てさ。リアルタイムでそれを体験してる人ならかなり面白いんじゃないだろか。自分の場合、今でもそうだが、曲は聞いてもその他情報は全くよくわかってないタイプなんで、労働者階級代表のオアシスと中流階級代表のブラーとして対立するような形で取り上げられてたとか政治的な面もからんでUKロックがあれだけ盛り上がったというあたりなど、非常に興味深かった。とにかくオアシス、ブラーの他、マッシヴアタック、ポーティスヘッド、エラスティカ、シャーラタンズ、レディオヘッド、パルプ、スウェード、クーラシェイカー、オーシャンカラーシーン、アンダーワールド、プライマルスクリーム、ニルヴァーナその他いろいろとにかくUK音楽が好きなら見てみるべし。ちなみに私は当時オアシスは悪くないけどどこかグッとこないなぁと思っていてブラーはけっこう好みだったけど流行ってるから嫌いで、トレインスポッティングも大して面白くない派でした。じゃ、全然この頃のUK嫌いじゃん(笑)!いや、でも、Ninjatuneとかskintとかケミカルブラザーズとか。映画もシューティングフィッシュとかヒューマントラフィックとか。テレビもTriggerHappyTV(イギリスのいたずらウォッチングみたいな番組。テーマ曲はエラスティカのconnection。他BGMがのきなみこの時代のUKロック)とか。このちょっと後が大好き。でも最近ブラーはやっぱよかったよなとちょうど聞いたりしてたところで、この映画でもデーモンが一番かっこよかったね個人的に。一線から身をひいて(ひいてないけど)ルーザーな雰囲気がだいぶナイス。ギャラガー兄弟完敗。ちなみに80年代のUK音楽を取り上げてる24アワー・パーティ・ピープルとあわせて見れば、明日からすぐUKロックを知ったかぶれる事間違いなし。

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CD:Live Forever: The Best of Britpop(US版2枚組)
CD:LIVE FOREVER(日本版Sony Edition)
CD:LIVE FOREVER(日本版EMI Edition)
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FATBOY SLIM/Live on Brighton Beach:BIG BEACH BOUTIQUE II (2003・英)

fatboyslim
★★★★★
DJ:ノーマン・クック

映画じゃないですが、いや、もう最高。ビーチに集まったバカな群衆の狂喜乱舞の2時間をただただ収録。行きてぇーーーー!そこに行きてぇ!とりあえず、酒飲んでスクリーンで大音響でこのDVD見てれば、毎日、ハッピー現実逃避。ちなみに最初と最後にティムデラックスっていうまぁ卑怯な選曲。2回かけちゃうんだ。確かに何度も聞きたいけど。とりあえず去年のagehaを思い出し、笑顔。でも、このDVD特典映像でふれてる日韓ワールドカップのときの来日イベントは全然ハッピーな感じじゃなくてがっくりしたな。つか、関係ないけど最近行くイベント行くイベント大箱の場合低音上げすぎ。うわっつらのアホみたいな音が聞きたい自分としては、ドーンドーンて低音しか聞こえないようなのは全然楽しくない!それから、これ見た後、冬のオタク祭に関する友達のレポートをちょうど読んだんですが、このビーチと同じようなエネルギーをビックサイトに感じました。そして、日本に生まれ育ったのにアニメだとかに全く興味がない自分は損をしているような気がして、切なくなりました。でも全然わかんねーんだ!萌えってなんだよ!??

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CD:Big Beach Boutique II/Fatboy Slim
CD:Live on Brighton Beach/Fatboy Slim
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えびボクサー / CRUST (2002・英)

えびボクサー
★★☆☆☆
90分/カラー
監督:マーク・ロック
出演:ケヴィン・マクナリー/ペリー・フィッツパトリック/ルイーズ・マーデンボロー

バカ映画な事には間違いないんだけど、いかにもイギリス的な地味ヒューマンコメディで拍子抜け。エビ(といいつつシャコ)があらゆる筋肉バカをバッコバッコなぎ倒してく痛快B級アクションコメディかと思ってたもんですから。なんだろ、やっぱりイギリス映画っていい人ばっか出てくるのね。皆のほほんとしてて、なんだかんだでエビと友情が芽生えちゃったり。和むっちゃー和む。が、そーゆーのが見たかったわけじゃないもんなぁ...。たかだか1時間半なのに、テンポも悪く、「このあと飯何食おう...」とか映画じゃない事についつい気がいってしまう。それって飽きちゃってるって事だよね。ダメじゃん。
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ラブ・アクチュアリー / Love Actually (2003・英)

?????????奢??
★★★★☆
135分/カラー
監督・脚本:リチャード・カーティス
出演:ヒュー・グラント/リーアム・ニーソン/エマ・トンプソン/アラン・リックマン/コリン・ファース/キーラ・ナイトレイ/ローラ・リニー/ローワン・アトキンソン/ビリーボブソーントン/シャノン・エリザベス

クリスマスを舞台に年寄りから子供まで様々な形のラブストーリーが綴られる。ひそかに面白かったノッティングヒルの恋人と脚本家が同じということで鑑賞。正直面白いです。出て来る人々がみんなキュート。いい奴。微笑ましい。でもって、きっちり笑いは忘れない。人と人との距離がほどほどで、ドロドロベタベタしないのが気持ちよい。イギリス映画ってちょっとダメで変でいい人を描くのがうまいよね。でもってイギリスの役者はまさにそういう演技が得意だよね。素なのか?いい国だ。...が、ノッティングヒルもそうだったけど、ラストがなぁ。大団円なのはいいが、大げさつーか。一気にドラマティックになっちゃってついていけない。ちょっと長いし。でも、イギリスのボンクラがアメリカ行ってゲットしてきたセクシー美人がシャノン・エリザベスてのはよかった。アメリカン・パイでもジェイ&サイレントボブでもボンクラの救世主だったし、この娘絶対いい子だと思う!

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DVD:ラブ・アクチュアリー
CD:ラブ・アクチュアリー/サウンドトラック
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ディープ・ブルー / Deep Blue (2003・英・独)


★★★★☆
91分/カラー
監督・脚本:アラステア・フォザーギル/アンディ・バイヤット
ナレーション:マイケル・ガンボン
製作:BBCワールドワイド/グリーンライト・メディア

劇画オバQならぬ劇画ファインディングNEMOもしくはNEMOin世界残酷物語。シャチがアシカの子供を放ったり、クジラの子供を溺死させたり、シロクマがイルカにケンカ売ったり、深海生物はインベーダーゲームみたいだったり、ディスコライトだったり、鳥がずいぶん深くもぐったり、ペンギンが腹強打したり、エイがスライム(ドラクエ)に見えたり...はぁすげぇ。海って宇宙なみにすげかったんだ。満足!ただナレーションは終止シリアスだったのでヤコペッティくらいオチャメでもよかったかなって気もしたり。
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24アワー・パーティ・ピープル / 24 HOUR PARTY PEOPLE (2002・英)

★★★☆☆
115分/カラー
監督:マイケル・ウィンターボトム
原作:トニー・ウィルソン
出演:スティーヴ・クーガン/シャーリー・ヘンダーソン/アンディ・サーキス/ジョン・シム

ニューオーダーとかがいたファクトリー・レコードを軸にしたUK(マンチェスター)音楽史といいますか。ピストルズなどパンクブームから今のクラブ文化までの流れが非常にわかりやすく描かれてます。音楽は好きだけど、知識はなんにもない私としましては、大変勉強になりました。でもって、映画の内容もいかにもUKといった感じで、波瀾万丈で落ち込みそうな展開にもかかわらず、飄々としていてコント的にキザなトニー・ウィルソンは悲壮感がなくてナイス。ちなみにこのトニーを演じてる役者がDAILY SHOWでおなじみジョン・スチュワートに似てるのも個人的にツボ。
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ウォレスとグルミットおすすめ生活 (2002・英)

★★★☆☆
40分/カラー
監督:クリストファー・サッドラー・ロイド・プライス/ロイド・プライス/クリス・サドラー
脚本:ニック・パーク/クリス・サドラー/ロイド・プライス
声の出演:萩本欽一

待ってました!大大大好きな、ウォレスとグルミットの新作!映画じゃねーけど好きなのでコラム。これ、ネットでやってた短編をDVDにしたもので、無料版だけはチェックしてたんだけど、やっと全部見れたよ。いやぁあいかわらずカワイイですな。ウォレスの自己中なとこなんかクレイアニメじゃなかったらぶん殴りたいし、グルミットもホイホイ無茶な注文聞いてやんなよ!と思うんですが、やっぱ微笑ましい。朝ご飯を狂ったように用意してくれるオートシェフやら一人で買い物にいってくれる買い物カートやらリモコンなしでテレビのスイッチを入れられる大げさなシステムやらアホ新発明の数々も魅力的。欽ちゃんの吹き替えもあいかわらずトボけてていいねぇ。和む。でも、今までの長編に比べるとさすがに物足りないので、ホント早いとこ新しい長編を映画館で見たい!
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サンダーパンツ! / THUNDERPANTS (2002・英)


★★★☆☆
89分/カラー
監督:ピーター・ヒューイット
出演:ブルース・クック/ルパート・グリント/ポール・ジアマッティ

おならが止まらないという特異体質を持っているがために皆にいじめられている冴えない少年と鼻が悪いため唯一少年を疎まないオタク発明家少年の友情冒険活劇。という時点ですでに大バカな設定なんですが、おならメインでありながら下品さはなくむしろシュールな感じがするのがいかにもイギリスといったところ。だって、おならで鳥人間コンテスト優勝したり、おならが世紀の高音を歌い上げて世界的なテノール歌手に見いだされたり、おならのせいで殺人事件が起こり死刑宣告を受けたり、おならでロケットをとばし宇宙ステーションの危機を救ったりするんだから。なんかもう微笑ましいです。つーか発明家少年、どっかで見たことあんなぁって思ったらハリポタの子なのね。あまりに完璧なオタクぶりでわからなかった
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007 カジノロワイヤル / CASINO ROYAL (1967・英)


★★★★☆
130分/カラー
監督:ジョン・ヒューストン/ケン・ヒューズ/ロバート・パリッシュ/ジョセフ・マクグラス/ヴァル・ゲスト
出演:ピーター・セラーズ/デヴィッド・ニーヴン/デボラ・カー/ウィリアム・ホールデン/ウディ・アレン
音楽:バート・バカラック

まともな007ファンはこんなの007じゃない!と怒りそうだが事実007じゃないよね。豪華キャストが男だろうと女だろうと軒並みジェームズ・ボンドなんだから。いかにもイギリス的なギャグとお色気満載。ピンクパンサーやらモンティパイソンやらが好きなら嫌いなわけない。特にピーター・セラーズが拷問をうけるシーンや保安官やらインディアンまで巻き込んでの大騒ぎなラストは何度も見てしまう。そして音楽もバカラックなので、もちろん最高。ちなみにコーネリアスのファースト・クエスチョン・アワードのテーマってこのテーマ曲のまんまパクり。つーかオーティンパワーズなんかは映画自体丸々パクり。と、いろいろ再利用されてるので、これを押さえておけば、また違った場所で楽しめること間違いなし。
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